
トップバッターの上海出身の歌手謝鳴(しゃめい)が23日、東京・虎ノ門のニッショーホールで「テレサ・テン没後30周年記念 チャリティーコンサート」にスペシャルゲストとしてテレサさんが1989年(平元)にリリースした「香港」を熱唱した。
青いドレスで登場した謝鳴は、真っ赤なドレスで荒木とテレサさんの「漫歩人生路」を、それぞれ日本語と中国語で歌った。同曲は中島みゆきの「ひとり上手」をテレサさんが広東語でカバーし、中国で大ヒットした。謝鳴は「テレサ・テンさんは本当に大好き大尊敬する歌手のおひとり。今日こうして、このステージで歌唱できる機会をいただいて、心よりうれしく思います」と話した。
台湾生まれのテレサさんは、74年に日本デビュー。「空港」「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」「別れの予感」などが大ヒットした。中華文化圏全域、日本、タイ、マレーシアなどで人気を集めて「アジアの歌姫」と呼ばれた。95年にタイのチェンマイで亡くなった。
台湾生まれのテレサさんは中国でも人気で、09年のウェブサイト「中国網」の中国建国60周年を前に行ったアンケートで“新中国(中華人民共和国)で最も影響力のあった文化人”に選出された。
